P1 The GRAND-PRIX

第2回P-1グランプリ開催レポートをお届け!

地方創生につながるWeb3.0を活用したビジネスアイデアコンテスト(ピッチコンテスト)「P-1グランプリ」。
ご好評につき早くも第2回目を開催し、盛会のうちに終了いたしました。今回もその様子をレポートいたします。

第2回 P-1グランプリ 地方創生×Web3.0〔賞品総額20万円相当〕

P-1グランプリは、Web3.0をはじめとする最新技術や社会課題についてのオンデマンド学習、ワークショップなどの学習プログラムを設け、若い世代の正しい知識の習得とリテラシー向上を目指しています。ピッチコンテストの枠を超えた“新しい学び”を提供する取り組みとして、また、将来の起業家輩出や新ビジネスの創出を促す機会づくりのひとつとして、2023年春にスタート。ご好評をいただき、早くも第2回目を開催するにいたりました。
スケールアップした今回は、本戦出場者の皆さまを対象に、洲本市での現地調査(フィールドワーク)がプログラムに加わり、直接見て体験することで、より深く地域課題を探究していただきました。また、賞品も前回の倍となる総額20万円相当のNFTをご用意。学んだ経験そのものを資産にしていただきます。

開催概要の詳細はこちら

主催:一般社団法人 日本アニカナ業協会

協力:兵庫県洲本市/島のしごとサポートセンター(株式会社シマトワークス)/NPO法人 地方創生協会/アニドライブ株式会社/株式会社ワークアカデミー/一般社団法人 未来教育推進機構

協賛:株式会社ロードカー/株式会社ユーポス

今回も多くの社会人・大学生の方からご応募をいただくと同時に、地域を問わず国内各地からご参加くださり、P-1グランプリの全国的な拡がりが感じられました。
参加者は1カ月間に渡ってWeb3.0、地方創生、Society5.0(当社出版物より)などを学びました。学習期間中にはオンラインワークショップも開催。講義に加えて、Web3.0やアニカナの専門家と自治体の方へ、アニカナシステムや地域情勢の質疑応答が大変活発に行われ、企画を考える上でのリサーチとして、学習内容の確認として、参加者の皆さまが主体的に学び成長されている様子が伺えました。

エントリー後のスケジュール
P-1グランプリ本戦までの流れ

その後、提出していただいた企画書の厳正な審査を経て、本戦出場に6グループが選出。本戦はZoomウェビナーで開催され、審査員や一般視聴者に向け、前回に負けず劣らず熱いプレゼンテーションが展開されました。

  • プレゼンテーション「観光プランで洲本市の魅力発見!!」
  • プレゼンテーション「QOL爆上げ作戦」
プレゼンテーション「観光プランで洲本市の魅力発見!!」
プレゼンテーションの様子

本戦出場に選ばれた皆さまは、コンセプトから収支・広報計画策定、人的コストの算出などビジネスプランとしての高いクオリティをアピール。さらにその企画は、洲本市に暮らす人・移住する人、双方にメリットのある仕組みが作られていたり、古民家など地域の資産を有効活用したり、洲本市を起点にシステムを全国展開することを視野に入れたりと、より地域に根差しながら新しい技術(アニカナ)を活用していくアイデアが際立っていました。
企画の実現を見据えた質疑応答も活発に行われ、審査だけにとどまらず、企画内容のブラッシュアップの場としても盛り上がりを見せました。

審査はワクワク感・具体性・新規性といった項目に加えて、プレゼンテーションの表現力やWeb3.0の技術を活用しているか、地方創生につながるかをポイントに行われました。厳しい審査を経て選出された上位3つの企画の皆さまから、素敵なコメントをいただきました。

黒岩美晴さん・本馬愛美さん

富山大学
人文学部 4年生 黒岩 美晴さん
理学部 3年生 本馬 愛美さん
(チーム名:Natural Adventure)

【企画名】
観光プランで洲本市の魅力発見!!

【概要】
AIに最適観光ルートを提案させる、洲本市の公式観光検索サイトの設置。観光地を巡った体験をNFTに変換。AIの深層学習へ還元し、さらに情報を取得しやすいサイトへ成長。

【入賞者コメント】
私達はアイデアを考える上で、将来洲本市の人口を増やし、経済を活性化することに着目しました。利用者が楽しむことができる、そして地域の知名度向上につなげることを中心に、アニカナに変換する情報を何にするか考えました。その情報と地域活性化をつなげることに力を入れ、私達の経験から、旅行で「あったらいいな」を叶えられるようなプランを考案しました。今回、普段の困りごとを解決する方法と地域創生を結びつけることにより、新たなビジネスが生まれることや、お金と情報の仕組みなど、社会について少し知ることができました。私達の足りていない知識を本を読むなどして学び、社会人になってビジネスと地域創生や社会課題などを結びつけ、社会の役に立つようなアイデアを考えていきたいと思います。

佐藤優成さん

京都産業大学 法学部 4年生
佐藤 優成さん

【企画名】 QOL爆上げ作戦

【概要】
Web3.0上で野菜や魚の産地直送食品の取引ができる(地産地消の eat to earn)・地元食材を使った地元住民向けのレストラン運営(leisure to earn)・売れ残った地元食材を使ったレシピをWeb3.0に載せる(cook to earn)を掛け合わせて豊かに暮らせる地域を目指す。

【入賞者コメント】
移住をしてもらう動機づけになることを目指しアイデアを作りました。具体的には地元に勝つ要素を作ったり、楽しく安く暮らせる。それを実現させることに力を入れました。地元調査に行ったこともあり、現地の生活や飲食店経営者の内情まで知れ、ネットの情報がいかにあやふやなものかを思い知りました。
優勝まで一歩届かずでしたが、今回の悔しい思いを糧に、伝える力やお金への細部へのこだわりを伸ばしていきたいです。

加来昂大さん・丸山達也さん・山川峻輝さん・吉岡駿一さん

近畿大学 法学部 3年生
加来 昂大さん丸山 達也さん
山川 峻輝さん吉岡 駿一さん
(チーム名:近キーズ)

【企画名】 スモ映え

【概要】
洲本市に関連するSNS投稿をし、「いいね」や拡散機能をNFT化して現金にかえる「いいね to earn」。

【入賞者コメント】
私達は、SNSの「いいね」と地方創生を組み合わせた案を考えました。アイデアを考える上で、これまでに前例の少ない取り組みであることを前提として、その内容に私達自身ワクワクできるかということを意識しました。そして、若者の間で当たり前のように行われているSNSの「いいね」活動を通して、まだ世間に知られていない洲本市の魅力を人から人へ波及的に広め、洲本市全体の地域活性化につながって欲しいという想いを企画に込めました。地方創生をテーマに案を出し合い、立案、発表し、入賞できたこの経験を活かし、社会に出た際には、協調性を持ち、積極的に行動し、社会に貢献できるようがんばりたいと思います。

今回は新たに「現地調査」をプログラムに追加したこともあり、より地域のニーズに対する想像力・発想力が際立った企画が多く、若い世代の地方創生への意識の高まりを感じました。

Web3.0など新たな技術を活用して社会課題の解決を目指す。まさに今、社会で求められるスキルを、若い世代の皆さまに実践を通して育んでいただくために、私達はこのP-1グランプリを継続的に開催して参ります。次回の開催も皆さまの挑戦をお待ちしております!

本戦出場者、審査員等の集合写真
本戦出場者、審査員等の集合写真